シェムリアップは、アンコール遺跡群への玄関口として世界中の旅行者が集まる街で、歴史遺産・ローカル文化・落ち着いた旧市街の雰囲気が共存するカンボジア随一の観光拠点です。
アンコールワットだけでなく、トンレサップ湖の水上集落、ナイトスポット、クメール料理、博物館など、独自の自然・文化が凝縮されています。
この記事では、そんな魅力溢れるカンボジア・シェムリアップについて紹介します。
旅行気分を味わいたい方や、シェムリアップについて知りたい方は、是非ご覧ください。
それでは旅のスタートです!
シェムリアップの基本情報
まずはシェムリアップの基本情報について紹介します。
概要
- 国:カンボジア
- 位置:アンコール遺跡群の南側に広がる観光都市
- 人口:約25万人(推定)
- 特徴:遺跡観光の拠点・旧市街の雰囲気が良い・観光インフラが整備
- 主な見どころ:アンコールワット、アンコールトム、タ・プローム、トンレサップ湖 等
気候
シェムリアップは 熱帯サバナ気候に属し、乾季(11〜4月)/暑季(3〜5月)/雨季(5〜10月) の3つが明確です。
- 平均気温:27〜29°C(年間を通して暑い)
- 最も暑い月:4〜5月(最高33〜39°C)
- 最も涼しい月:12〜1月(平均25〜26°C)
- 乾季(11〜2月):観光ベストシーズン。湿度が低く過ごしやすい
- 暑季(3〜5月):40°C近くまで上がる日もあり、遺跡観光は早朝が必須
- 雨季(5〜10月):スコールが多いが、遺跡の苔や緑が美しい季節
治安
シェムリアップはカンボジアの中でも 比較的治安が良い観光都市 とされています。
実際に私が訪れた際も、夜であっても日本人を含めて周囲に観光客が多く、日中はもとより、夜も1人で出歩いても危険を感じませんでした。
特にパブストリートをはじめとした中心部、またナイトマーケットのエリアは、暗くなっても問題なく出歩けるかと思います。
ただし、観光客を狙ったスリ・置き引き、トゥクトゥク料金などのぼったくり、高額請求のマッサージ店などはあるそうなので、海外旅行における最低限の注意は必要です。
シェムリアップの見どころ
それでは旅行記形式でシェムリアップ各地の見どころを紹介します。
市内の様子
シェムリアップ市内に到着です。
近年、シェムリアップは都市開発が進んでおり、道路や歩道は綺麗に整備されています。
海外あるあるの”交通マナーに難あり” というわけでもなく、街ブラするうえで特に不自由は感じませんでした。
また、道路沿いにはスーパーやコンビニもあり、ちょっとした買い物にも困りませんよ。
スクーターやトゥクトゥクも多く見かけ、近代化した観光都市の中にあって、異国情緒溢れるローカル感も感じることができます。




アンコール遺跡群
シェムリアップの観光の目玉と言えば、アンコール・ワットに代表されるアンコール遺跡群です。
アンコール遺跡群は、9〜15世紀に栄えたクメール帝国の都アンコールの遺跡が広がる、東南アジア最大級の考古遺跡群です。
この遺跡は単なる「石造寺院の集合体」ではなく、かつてアジア最大級の帝都が存在した“文明の中心地”の遺跡群で、壮大な建築、精巧な彫刻、自然との共存、そして未解明の歴史が、訪れる人を魅了し続けています。
代表的な遺跡として、アンコール・ワット、アンコール・トム、タ・プロームがあります。
- 12世紀にスーリヤヴァルマン2世が建立した世界最大級の宗教建築
- 精緻なレリーフと五塔が象徴的
- カンボジア国旗にも描かれる国の象徴
- 12世紀末〜13世紀初頭、ジャヤーヴァルマン7世が建設
- 王都として栄えた巨大都市遺跡
- 中心に「微笑みの四面塔」で有名なバイヨン寺院がある
- 巨木が遺跡を覆う神秘的な景観
- 映画『トゥームレイダー』の舞台として有名
Grabで手配したトゥクトゥクで森を駆け抜け、まずはアンコール・ワットを目指します。
ちなみにGrabではトゥクトゥクのほかに乗用車タイプも手配できますが、乗用車は乗り心地が快適である一方で、車内でツアーの勧誘を受けやすいので、それを億劫に感じる場合は、トゥクトゥクの方が良いと思います。

アンコール・ワットに到着です。
長い石造の参道である西参道を進みます。
両側には全長約1.5km × 幅200m級の巨大な堀(環濠)があり、この堀は世界の海を象徴しているそうです。

アンコールワットが見えてきました!
周囲は静寂に包まれているので、とても厳かな雰囲気を感じることができます。



さらに歩を進めて内部に入っていきます。
アンコール・ワットに特徴的な塔は、神々が住む須弥山(メール山)を表現しています。
須弥山とは古代インドにおいて “宇宙の中心にそびえる聖なる山” であり、これらの塔が須弥山を象徴していることで、アンコール・ワット全体が “宇宙そのものを表す巨大な模型” になっているわけですね。



また塔だけでなく、壁面には細密で写実的で物語性が色濃く表れた多くのレリーフ(浮き彫り細工)も鑑賞することができますよ。

続いてアンコール・トムのバイヨン寺院に移動です。
アンコール・トムはクメール王国最後の首都として12世紀末に築かれた巨大な城郭都市で、かつてはこの城郭都市に10万人以上が暮らしていたそうです。
バイヨン寺院は12世紀から13世紀にジャヤヴァルマン7世が建立した仏教寺院で、アンコール・トムのど真ん中に位置し、王の国家寺院として機能していました。

バイヨン寺院に入っていきましょう。
なんというか、ものすごくRPGのダンジョンに吸い込まれていく感覚になりました。笑

ここバイヨン寺院は、”バイヨンの微笑み”と呼ばれるように、合計 200以上の巨大な顔が見下ろすように配置されています。
下の写真にも顔が隠れていますが、皆さんは見つけられますでしょうか?

長い歴史の中で破損はしていますが、立体彫刻も見ることができます。

予定では、この後にタ・プロームにも向かうつもりでしたが、あまりの暑さで体力消耗が激しく、アンコール・ワットとアンコール・トムでアンコール遺跡群を後にしました。
皆さんもアンコール遺跡群に行く際は暑さ対策(帽子、日傘、水分、時間帯 等々・・)をしっかり施したうえで観光されることをお勧めします。
トンレサップ湖
トンレサップ湖は東南アジア最大の淡水湖で、独特な水位変動や水上生活文化で知られています。
湖の面積は季節によって大きく変化し、乾季は約2,700 km²、雨季は16,000 km²以上と、最大で約6倍に膨張する“伸縮する湖”で、水深も乾季は約1m、雨季には最大10mほどになります。
ざっくり言うと、乾季は神奈川県くらい、雨季は四国全体くらいの大きさに伸縮するイメージですね。
またトンレサップ湖には高床式の家や湖に浮かぶ家(フローティングハウス)、さらに水上の学校・教会・商店などもあり、世界最大規模の水上生活者コミュニティが存在します。
シェムリアップ市内発のツアーも多くあり、今回はツアーを利用して行きました。
トンレサップ湖に到着です。
このようなボートに乗ってトンレサップ湖をクルージングします。


トンレサップ湖は生活の中心でもあり、更に豊かな漁場ということもあって、水遊びをしている子供たちや手編み漁に勤しむ方、さらには水牛もお目見えしました。



様々な建造物も水上に浮かんでおり、湖そのものの上で生活が営まれているという大変貴重な姿・文化に触れることができますよ。
またツアーでは水上の商店にも立ち寄ることができ、地元の方との交流も楽しむことができます。




オールドマーケット
オールドマーケットは、観光客向けのお土産店と、地元の人が利用する生鮮市場が共存し、シェムリアップの中でも生活感と活気を感じられる場所のひとつです。
ローカル食堂や屋台も多く、まさにローカル感を味わうにはぴったりの場所です。
このあと紹介するパブストリートのすぐ近くにあり、街ブラついでにフラッと立ち寄ることができます。
オールドマーケットの入り口あたりです。
この時点ですでにローカル感が溢れています。

雑貨のお店も多く軒を連ねていました。

また市民の生活の場らしく、食堂もあります。
観光客向けのレストランもいいですが、こういう食堂で地元の方に交じって食事ができるようになると、きっと旅人としてもっとレベルアップできるんだろうなぁって思いました。

パブストリート
パブストリートは、シェムリアップ随一のナイトスポットで、ネオン、音楽、屋台、バーが密集する100mほどの通りであり、夜になると街全体が光と音に包まれるエリアです。
観光客だけでなく若いカンボジア人にも人気で、アンコール遺跡観光後の定番スポットとして知られています。
アンコール遺跡群の静寂さ・荘厳さとは対照的に、パブストリートは華やかさや活気に満ちています。
思ったほどは客引きもなく(もちろん多少はありましたが・・)、治安やマナーの悪さを感じることも特になく、楽しんで見て回ることができますよ。
ただ、飲食店はパブストリート外にあるレストランと比較して若干高めなのと、事前情報でぼったくり注意とも聞いていたので、私は歩いて雰囲気を感じるだけに留めました。


ちなみに、パブストリートの近くにアンコール・ナイトマーケットもあり、シェムリアップの本格的なナイトマーケットとのことですが、私が行ったときはあまり人もおらず、どこか物寂しい空気が漂っていました。
たまたまだったのかもしれませんが、個人的にはわざわざ時間を作ってまで行く必要はないかなという印象でした。

シェムリアップのお勧めレストラン
ここから再開ここでは、私がシェムリアップ滞在中に行って良かったと思ったレストランを紹介します。
シェムリアップに訪れる際の参考にして頂ければと思います。
クメール・テイスト
まずはソック・サン・ロード沿いにある、クメール・テイストです。
このレストランは日本人含め観光客に人気のようで、いろんなところで紹介されており、私もシェムリアップではクメール・テイストに行くことを予め決めていました。
際、周囲のレストランと比較しても、明らかに客数が違いましたね。
水ボトルが1本無料で貰えるのも嬉しいです。
個人的におススメなのは、この生春巻き。
弾力有る皮に野菜の歯ごたえと程よくスパイシーなタレがとてもマッチしました。
パイナップルのフライドライスも南国っぽさを感じますね。
ちなみに生ビールはなんとUS$0.5で注文することができます。

ザ・レッド・アンコール・レストラン
次に、ザ・レッド・アンコール・レストランを紹介します。
このレストランもソック・サン・ロード沿いにあり、クメール・テイストの近くにあります。
もともとこのレストランはノーマークでしたが、たまたま客引きにあい、入店しました。
しかし実際に行ってみるととても美味しく、また店員もフレンドリーで、シェムリアップ滞在中に2回も行ってしまいました。
後々知りましたが、トリップアドバイザーでも評価が高いようですよ。
写真の1枚目はカンボジアの伝統料理であるアモック・フィッシュで、2枚目は・・名前を失念しました。。
ちなみにアモック・フィッシュを包んでいるのは、バナナの皮のようです。


クメール・テイストと同様に安価でコスパの良いレストランですので、シェムリアップ観光の際は是非立ち寄ってみてください。
如何でしたでしょうか?
シェムリアップは観光資源も豊富で、食事も美味しく、物価も安くと、旅行者にとても良い環境でした。
日本から直行便は無いので、街そのものは少々馴染が薄いかもしれませんが、一度は来る価値があります。
次は空路でベトナム・ハノイに向かいます!

