イスタンブールは世界で唯一のアジアとヨーロッパの境界に位置する都市で、古くから「東西文明の十字路」として繫栄し、ビザンツ帝国やオスマン帝国の都として約1500年もの歴史を紡いできました。
今でも多くの歴史的建造物が残っており、その異国情緒あふれる歴史的な都市景観から、世界でも有数の観光都市となっています。
この記事では、そんな魅力満載のイスタンブールについて紹介します。
これからイスタンブールへの旅行を計画している方や、イスタンブールについて知りたい方は是非参考にしてみてください。
それでは旅のスタートです!
イスタンブールの概要

イスタンブールはトルコ共和国にある都市で、ボスポラス海峡を挟んで東のアジア側と西のヨーロッパ側に跨る場所に位置しており、トルコにおける経済・文化・歴史の中心となっているトルコ最大の都市です。
日本との時差は6時間で、日本からイスタンブールへは、東京や大阪から直行便で行くことができます。
ちなみによく間違えやすいのですが、トルコの首都はイスタンブールではなく、アンカラです。
簡単にイスタンブールの成り立ちについて見てみましょう。
イスタンブールは、紀元前7世紀頃の古代ギリシャ時代に、ビザンティオンという名で建設されました。
その後4世紀に、この地を占領していたローマ帝国がここビザンティオンに都を移し、ローマ帝国分裂後はビザンツ帝国(東ローマ帝国)の都として繁栄しました。
この頃に、ビザンティオンは当時の皇帝コンスタンティヌス帝にちなんでコンスタンティノープルと名を変え、ギリシャ正教会の重要な拠点となり、後ほど紹介するアヤソフィアもキリスト教教会として建設されました。
15世紀にオスマン帝国がコンスタンティノープルを陥落させると、コンスタンティノープルはオスマン帝国の都となりました。
この頃に都市名も現在のイスタンブールという名が定着し、オスマン帝国の支配下に置かれて以降、ブルーモスクをはじめ、数々のモスクが建設されるとともに、アヤソフィアもモスクに改築され、イスラム文化が根付きました。
以上がイスタンブールの概要であり、現在もビザンツ帝国やオスマン帝国といった各時代の様子を知れる多くの傑作が残っていることから、「イスタンブールの歴史地区」として世界文化遺産に登録されています。
イスタンブール旧市街 旅行記

それでは実際にイスタンブールを旅行した様子を紹介します。
成田からイスタンブールへ
今回は成田空港からターキッシュエアラインズに搭乗してイスタンブールに向かいます。
ターキッシュエアラインズは日本人にあまり馴染がないかもしれませんが、スカイトラックス社(Skytrax)のワールド・エアライン・アワード 2025では、ANAに次いで6位となっており、世界的にも非常に評価が高いエアラインです。
使用機材はB787で、機内食も2回サーブされました。



フライト時間は約13時間でしたが、遅延やトラブル、目立った気流の乱れもなく、快適に過ごせました。
さて、そうこうしているうちに、イスタンブールが近づいてきました。
眼下に広がる街並みからも、イスタンブールの大都会ぶりを伺い知ることができます。

イスタンブール空港に到着です。
ここイスタンブール空港は2018年10月に、イスタンブールの3番目の国際空港として開港した比較的新しい空港で、ヨーロッパでは英国ロンドンのヒースロー空港に次いで旅客数が多い空港です。
まだ新しいとだけあって、空港内も綺麗でした。



イスタンブール空港到着後は市内中心部までバスやメトロで行けますが、私はHavaistという空港バスで移動しました。(生憎、写真を撮り忘れました・・)
空港と市内はやや離れており、凡そ1.5時間くらいで旧市街へ到着。
この日はだいぶ遅い時間での到着になったので、翌朝からのイスタンブール散策に向けてホテルでゆっくりしました。
イスタンブールの街並み
まずはイスタンブールを街ブラし、その雰囲気を全身で感じましょう。
イスタンブールの治安は悪くなく、1人で出歩くことについて特に問題は感じませんでした。
道路のど真ん中をトラムが通っており、旧市街らしくどこかごちゃっとした街並みが異国感を感じさせ、歩いているだけで心が踊ります。





またトルコ伝統のロクム(ターキッシュ・ディライト)やバクラヴァの店もそこかしこにあり、その可愛いらしい見た目でイスタンブールの街を華やかに彩っています。


またトルコでは猫が神聖な生き物とされており、動物愛護の精神が深く根付いていることから猫の街としても有名で、至る所で人懐っこい猫たちに出会うこともできますよ。





アヤソフィア
アヤソフィアはビザンツ帝国時代の4世紀にキリスト教教会として設立され、幾度にわたる焼失と再建を繰り返した後、オスマン帝国時代の15世紀にイスラム教のモスクへと改修された歴史をもつ遺構で、ビザンチン建築の最高傑作とも称される必見スポットです。

宗教の移り変わりという変遷を遂げてきたことから、建物内ではキリスト教のモザイク壁画とイスラム教の巨大円盤カリグラフィーという2つの異なる宗教美を同時に鑑賞でき、建物そのものの巨大さからくる圧倒的存在感も相まって、荘厳さを感じることができます。


なお、私は開館時間にあわせて入場できるように現地へ向かいましたが、朝一でも既に多くの観光客で入り口には行列ができていました。
ただ、その私がひと通り建物内を観光し終えた後にその行列は更に長くなっていたので、混雑を避けるためにもアヤソフィアに訪れる際は、なるべく早い時間に訪問することをお勧めします。
ブルーモスク
ブルーモスク(スルタン・アフメッド・ジャーミィ)はアヤソフィアのほぼ向かいに位置しており、その鮮やかな色彩から世界で最も美しいモスクとも称されている人気観光スポットです。
写真からは分かり難いですが、このブルーモスクは世界で唯一、ミナレットと呼ばれる尖塔が6基あるモスクです。
オスマン帝国のモスクは、通常、皇帝は4基、皇族は2基などの決まりがありましたが、諸説によると、当時の皇帝のアフメッド1世が「黄金(アルトゥン)」のミナレットを建設するよう設計士に命じたところ、「6本(アルトゥ)」と聞き間違えた為に6本になったそうです。

中庭からモスク内部に入っていきますが、中庭から見たブルーモスクの光景も荘厳で圧倒されます。

ドームの頭上を彩るモザイクタイルや壁面の鮮やかなステンドグラスが眩く、世界一と称されるだけあって、どの角度から見てもとても美しいモスクですね。



エミノニュ広場
エミノニュ広場は金閣湾沿いに位置するビュースポットです。


ガラダ橋で新市街と結ばれ、アジア側などへのフェリーも発着しており、旧市街と各所を結ぶ結節点的な場所でもあります。
広場は多くの人で活気があり、ローカルフードのサバサンドや円形のゴマパン(シミット)、焼き栗(ケスターネ・ケバブ)などを売っている屋台も多く見かけますので、活気溢れる雰囲気と金閣湾の素晴らしい光景を眺めながら舌鼓を打つのも良いですね。


また新市街に繋がるガラダ橋では釣りをしている現地の方も多く見かけ、ローカル感も味わえます。

エジプシャンバザール
エジプシャンバザールはエミノミュ広場のすぐ近くにあります。
香辛料を扱う店が多く、スパイスバザールとも呼ばれているそうで、このあと紹介するグランドバザールと比較して、どこか庶民的な印象を受けるバザールです。
何も購入しなかったのですが、見慣れない商品ばかりで、ただ商品を見て回るだけでも楽しめますよ。




グランドバザール
グランドバザールはアヤソフィアやブルーモスクと並んで、イスタンブール観光のハイライトの一つでしょう。
3万㎡以上の広さを誇り、約4000もの店舗が軒を連ねる世界で一番大きなマーケットだそうです。
構内は活気があり、至る所で店員から声を掛けられることは覚悟しておきましょう笑
ただ、強引な販促は受けなかったので、そこまで警戒せずに楽しんで見て回れると思いますよ。
一方で、偽物が多いとの声もよく見かけるので、何か購入したい場合はその点に注意した方がよさそうですね。
私は偽物を掴まされたくなかったので、見て回ることに専念していました。


トプカプ宮殿
トプカプ宮殿はオスマン帝国時代に建設された宮殿で、歴代のスルタン(君主)が居住し、オスマン帝国の政治が行われた場所です。
宮殿内ではダイヤモンドをはじめとした様々な宝石による数々の宝飾品や工芸品、美しく整備された庭園、スルタンが政治的決定を下した謁見の間などを見学でき、見どころ満載だそうです。
さて、敢えて「見どころ満載だそうです」と表現したのは理由がありまして、宮殿内の見学は有料ですが、なぜかチケット購入時にクレジットカードでの支払いがエラーになり、しかも現金もあまり持ち歩いていなかった為、料金を支払えずに入場できなかったのです・・!
仕方ないので外観鑑賞のみとし、またいつかイスタンブールを再訪した際に訪れたいと思います。


地元の味 ロカンタ
トルコと言えばケバブやサバサンドが人気ですが、もっと地元の味に触れたければ、ロカンタが断然お勧めです。
ロカンタとはイスタンブールをはじめトルコ各地にある大衆食堂です。
このロカンタでは、一般的な飲食店のように着席後にメニュー表を見ながら注文するのではなく、入店時に、陳列されている商品から食べたい商品を指さして店員にピックアップしてもらいトレーに載せていく(或いは皿に盛り付けてもらう)スタイルです。
店内は地元の方も多かった印象で、まさに市民の台所といった感じでしょうか。
ケバブなどメジャーな商品もありますが、名前も知らないような商品も多く、地元の味を楽しむことができます。
特にバルカンロカンタ(BALKAN LOKANTASI)は観光客にも人気で、旧市街に訪れた際は是非足を運ぶことをお勧めします。




イスタンブール観光における注意点

イスタンブールは観光しやすい街ですが、観光にあたって予め認識しておきたい点もあるので、実際にイスタンブールを観光して感じた注意点を最後に紹介します。
日本語での声かけによる押し売り
イスタンブールを歩いていると、現地の方から日本語で声を掛けられることがあると思いますが、その殆どは物の売り込みだと思ってよいでしょう。(男性→女性への声掛けはナンパの場合もあるそうです)
明らかに客引きだと認識できることも多いのですが、たちが悪いのは、最初は客引きの素振りを一切見せずに、他愛のない雑談で近づいてきて、気付くと自分の店に誘導されている場合があることです。
特にアヤソフィアやブルーモスクなどの人気観光地では、そのように気さくな素振りで話しかけてきて、徐々に店に誘い込もうとする人が多いように感じました。
日本人的には少々冷たく感じるかもしれませんが、気軽に日本語で話しかけてくる現地の方にはついて行かない、適当に話を切り上げる、或いは一切無視するくらいの心構えで観光するのが無難です。
交通マナーの悪さ
トルコの交通マナーははっきり言って悪いです。
赤信号での歩行者横断は当たり前。
また車もかなりスピードを出しており、私がタクシーに乗車した際は、夜間走行時にパッシングを連発しながら車を追い抜いていき、その運転の荒さには結構不安を感じました。
外務省海外安全情報にも、「トルコ国内の交通マナーは非常に悪く、信号無視、一方通行の逆走、猛スピードで乱暴な運転をする車両が多数見られます(特にタクシー、オートバイ、ドルムシュと呼ばれるミニバス。)。」との記載もあり、イスタンブール観光時は交通マナーの悪さは念頭に入れておくことが必要です。
歩行者としては、日本にいるとき以上に周りの車に注意する必要がありますし、また移動時はなるべくタクシーでなく電車を利用することをお勧めします。
歩きたばこ・路上喫煙の多さ
トルコは喫煙率が高く、統計上、15歳以上の約4人に1人は毎日喫煙しているそうです。
喫煙率が高いだけならまだいいのですが、歩きたばこや路上喫煙が当たり前なので、嫌煙家にとっては少々辛いかもしれません。
ただ、公共の施設、交通機関やショッピングモールなどでは、喫煙は全面的に禁止されています。
この記事で紹介する内容は以上です。
イスタンブール観光において、少しでも参考になれば幸いです。
